10年振りの同級会(その2)
翌日はスカイツリーに上るコースが予定されていて、こんな時でもなければ行くことはないだろうと思って参加しました。ところが朝からあいにくの雨、眼下の街並がかすかに見える程度の視界。そこで解散ということになっていて、別行動をとっているうちに気付いてみたらKくんと私だけ・・・。
彼は大学のある日立市の出身なのですが、勤めは松下電機、そんな事情から長男なのに実家は妹が継いでいて、今は関西に住んでいます。下宿していた場所が彼の家と近かったので、一緒によく遊び歩いた間柄です。
「これからどうするの?」って聞くと、「特に予定はないんだけど・・・帰るにはまだ早いから浅草にでも寄っていこうかなァ〜」というので私もつき合うことにしました。
仲店を歩いていたら、雨にけぶるスカイツリーが見えました。
観音様にお参りをして、それから釜飯やに入って生ビールを飲みながらの早昼、その間、彼のこれまでの人生を根掘り葉掘り聞き出しました。私と違って、同級生の大部分は、同じ企業で生涯を送った方ばかり、そんな人生に興味があったからです。
結婚相手は京都の東寺の近くで生まれ育った方で、会社の近くの飲み屋の娘さん、残業でよく食事をしに通っているうちにいい仲になって結婚。仕事はIT部品を製造する機械の設計、福井の工場に納めた機械がスムーズに作動せず、なら設計したオマエが行けと言われ、17年間も単身赴任をした。その間クレー射撃を覚え大会にも出た。娘が神奈川県に住んでいるので、今回は車でそこまで来て、そこから電車でと思ったら、「いま立て込んでいるから」と言われ、やむなく新幹線で来た・・・等々。
退職後も関連会社で働いていたので、仕事を完全に止めたのは3〜4年前、それまでは手帳に予定がびっしり書き込まれていたのに、止めたその日を境に真っ白・・・それには愕然としたと言うのです。
奥さんが太極拳の師範をしているので、奥さんに連れられて太極拳を、それでまず予定が1つ。次には男の料理教室・・・といった具合に1つ1つ手帳を埋めていったそうです。
良く聞く話ですが、本当にそうなのですね。定年後もダラダラと同じようなことを続けてきた私にはピンときませんでしたが、彼の話を聞いてその時の気持ちがとてもよく実感できました。
幹事の一人が、私の写っている当時の写真を持ってきてくれました。コンパ風景ですが、まだ高校時代の学生服を着ています。それからずいぶん遠くまできんだなァ〜と実感させられた10年振りの同級会でした。
さて私はどこ?
上野駅でKくんと別れ、東京国立近代博物館 平成館で開かれていた「洛中洛外図と障壁画の美」を見て帰ってきました。
彼は大学のある日立市の出身なのですが、勤めは松下電機、そんな事情から長男なのに実家は妹が継いでいて、今は関西に住んでいます。下宿していた場所が彼の家と近かったので、一緒によく遊び歩いた間柄です。
「これからどうするの?」って聞くと、「特に予定はないんだけど・・・帰るにはまだ早いから浅草にでも寄っていこうかなァ〜」というので私もつき合うことにしました。
仲店を歩いていたら、雨にけぶるスカイツリーが見えました。
観音様にお参りをして、それから釜飯やに入って生ビールを飲みながらの早昼、その間、彼のこれまでの人生を根掘り葉掘り聞き出しました。私と違って、同級生の大部分は、同じ企業で生涯を送った方ばかり、そんな人生に興味があったからです。
結婚相手は京都の東寺の近くで生まれ育った方で、会社の近くの飲み屋の娘さん、残業でよく食事をしに通っているうちにいい仲になって結婚。仕事はIT部品を製造する機械の設計、福井の工場に納めた機械がスムーズに作動せず、なら設計したオマエが行けと言われ、17年間も単身赴任をした。その間クレー射撃を覚え大会にも出た。娘が神奈川県に住んでいるので、今回は車でそこまで来て、そこから電車でと思ったら、「いま立て込んでいるから」と言われ、やむなく新幹線で来た・・・等々。
退職後も関連会社で働いていたので、仕事を完全に止めたのは3〜4年前、それまでは手帳に予定がびっしり書き込まれていたのに、止めたその日を境に真っ白・・・それには愕然としたと言うのです。
奥さんが太極拳の師範をしているので、奥さんに連れられて太極拳を、それでまず予定が1つ。次には男の料理教室・・・といった具合に1つ1つ手帳を埋めていったそうです。
良く聞く話ですが、本当にそうなのですね。定年後もダラダラと同じようなことを続けてきた私にはピンときませんでしたが、彼の話を聞いてその時の気持ちがとてもよく実感できました。
幹事の一人が、私の写っている当時の写真を持ってきてくれました。コンパ風景ですが、まだ高校時代の学生服を着ています。それからずいぶん遠くまできんだなァ〜と実感させられた10年振りの同級会でした。
さて私はどこ?
上野駅でKくんと別れ、東京国立近代博物館 平成館で開かれていた「洛中洛外図と障壁画の美」を見て帰ってきました。
2013-11-28 00:22
コメント(2)
この場所、行ったことありますよ。東京水窪会という組織があり、shifoのミニコンサートがあると言うので、水窪から夫のバンドメンバーと一緒に参加しました。多摩の方も。森鴎外のゆかりのある場所と言うことで、見学させてもらったことを思い出しました。15年くらい前になるのかな?
70年を生きてきたら本当にいろいろな人生がありますよね。学生の頃は皆同じような環境と思ってますが、過ごしてきた歳月の多様さには数時間の再開では語りつくせないですよね。
かつての写真のkoyoさん、すぐにわかりましたよ。細身はおかわりないですね。
毎朝、霜の降りる季節になりました、今年は厳冬になりそうとか、お体
大切にお過ごしください。
新緑のころにはぜひお越しください。
by おけいさん (2013-11-28 10:36)
おけいさん
ご無沙汰ばっかりで・・・ここにきてやっと少しゆとりができました。
そうそう、この写真をFacebookにアップしたら、すぐに礼子さんからコメントがありました。東京水窪会が行われたホテルだそうですね。宴会ぐらいはここでできるのかなァ〜と思って楽しみに出かけたのですが、この建物は外から見ただけでした。
同級生は10年前の顔とは全く違っていました。
彼らは、たぶんみんな猛烈社員で、企業にのみ奉公して定年を迎えたに違いありません。それが顔にも表れていて、1回目の時は個性のようなものが感じられませんでした。
でも今回は、この10年間のそれぞれの生き様が顔に滲み出ていて、顔を見ながら、そのギャップを思い描くだけで、感慨深い思いにさせられました。
大学時代ですからさすが分かりますよね。この頃、顔が一番ふっくらとしていた時代でした。
来年はほんとに水窪訪問、果たしたいですね。
by k-koyo (2013-11-29 14:14)